東京からアジア人財資金構想プロジェクトサポートセンターの横山隆俊さんが京都までやってこられました。
このサポートセンターは、8月に「留学生のためのSPI2問題集」を作成され、アジア人財資金構想の事業に
取り組んでいる団体へ送付されたのですが、私が見たところ、問題や解説に莫大な数の間違いが存在し、
全く使い物にならないということを指摘したころ、いったん使用が中止された経緯があります。
そして、今月、40日経って、ようやく修正版が作成され、再度全国へ送付されたのですが、なんと間違いや不適切な
解説がほとんど改善されてありませんでした。信じられないことです。一体この40日間、何をしていたのでしょう。
こんな間違いだらけの問題集は、留学生の役に立ちません。間違いが異常に多く、解説も不適切で不十分な内容のため、
かえって、留学生を混乱させてしまいます。この問題集は「留学生のためにならないSPI2問題集」です。
私は合計68箇所の間違い箇所などを指摘したのですが、そのほとんどが何の修正も行なわれずに、留学生の手に渡っているのです。
なんと恐ろしいことでしょう。
横山氏が言われるには、松田さんのご指摘はごもっともなのだが、実はこの問題集はサポートセンターで作成しているわけではなく、
株式会社テラビジネスという会社に作成を委託しており、さらに、この会社も直接作成しておらず、柳本という人に再委託をしている
とのことでした。つまり、この人が実際の問題集作成者であるわけです。
そして、この問題集作成者が、横山氏からの修正要求に応じないそうで、横山氏は非常に困った状態に陥っているのだそうです。
なんでも著作権だとか、表現の自由とか、ポリシーがどうのこうのと理由を付けて修正要求を拒否しているそうです。
私は「もっと強く要求したらどうですか、委託契約書にも瑕疵が発見された場合の条文などがあるでしょう」とアドバイスしたのですが、
なかなか難しいのだそうです。ただ、この問題集作成者に、横山さんは講演を依頼していたそうですが、作成した問題集に間違いが
多いことや、修正要求に応じないため、講演依頼はキャンセルして、他の方に依頼し直したとの事です。まぁ、当然の結果でしょうね。
というわけで、この修正版「留学生のためのSPI2問題集」は、欠陥問題集です。使えません。百害あって一利なしです。
全国でアジア人財資金構想に取り組まれている方々は使用されない方がいいですよ。留学生のためにならないですから。